患者の権利の履き違い

モンスターペイシェントは、マスコミで医療事故が大きく取り扱われ、「患者の権利」が主張されるようになった頃から急増しています。そこから「権利」という言葉ばかりが独り歩きしてしまい、モンスターペイシェントはこの言葉を盾に自分の理不尽な行動を正当化しようとしている面があるようです。

ここでいう「患者の権利」とは適切な治療を受ける権利であって、自分の要求を主張する権利ではありません。
専門知識の乏しい一般人は「病院に行けばどうにかしてくれる」と過度に信頼を置きがちで、自分の期待する治療がなされなかったときに、その不満を爆発させモンスターペイシェントと化してしまうのです。現行の医師法では、正当な事由がない限り病院側はどのような患者であっても診察・治療を拒めません。その結果、医療費の踏み倒しや医療スタッフへの暴力といった本来許されない行為が横行してしまっているのです。

医師への暴力・暴言、あるいはセクハラなど医療現場においてモラルに欠ける行動を起こすモンスターペイシェントはなぜそのような行動を取るのでしょうか。一般的に言われているのは、病院や医療に対する信用が裏切られた時、強い不満を抱きストレス発散の矛先として医療スタッフが被害に遭うということです。医学の進歩は日進月歩で、昔なら治らなかった病気に対処できることが増えていますが、それでも完治が難しい病気もあれば、治療法が確立されている病気でも死に至るケースもあるのです。しかしどんな病気でも、懸命に治療にあたってくれている医師や看護師にあたってはいけません。「患者の権利」を履き違わないように、患者自身が行動を顧みることも大切なのではないでしょうか。

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